ものは創っただけじゃあ売れなくて、売れるように宣伝をしたりしないといけない。
八百屋の親父さんはお店の前で安い大根を宣伝してるし(最近そんな光景見ないか) 居酒屋のバイトはサラリーマンを今日も捕まえている。
いい音楽を創っても、そのまま売れるはずはない。
誰かが見つけてくれるかと言ったら、見つけてくれない。
口コミ、なんて言うけれど、人はちょっとやそっとじゃ動かない。
一生懸命宣伝することは、とっても大切なんです。
THE NOVEMBERSがドロップする新作アルバム「Rhapsody in beauty」で描いたマーケティングの全貌(Part1)
ちょっと長いけど。いい記事でした。
THE NOVEMBERSを本気で世に知らしめようとしている人達が、今何をしているか詳細が書かれています。
メジャーというところに行けば、当たり前のことではあると思うんだけど、バンドだけで音楽やっているわけじゃなくて、こういうチームで作品を作っていくんですよね。
今回は写真の話は出てこなかったけど、カメラマンなども、もちろんこういう場合とても重要なポジションを占めるわけで、前の記事なんでさらっと書いた事は詳しく言うと、上の記事みたいなことになる。
専門家達が己のジャンルで、「コンセプト」に沿って全力でクリエイトする。そして世界をチームで構築していく。
その情熱は、バンドが作品とつくり上げる情熱と何ら変わらないのです。
広告だマーケティングだ戦略だというと、「なんだよ金の話かよ。」的な反応とか「ロックじゃねー。」という反応がおそらく返ってくるんですが、それならそれでいいです。
こればっかりは、分かりたくない人はそのままじゃあ頑張ってください、ということでしかなくて、分かりたくない頭で分かろうとすることは難しいのです。
僕もバンドマンなので、何も言えない。なんというか、そういうのが、「バンド」だもんね。
なので僕は今。「ロック」という言葉があんまり好きじゃない。
というか、ロックと言う言葉を知らず知らず言い訳的に使って人が割と多いことに辟易している。と言ったほうが正確かも。
あ、それ以前に僕はグランジでした。
なんとなく純粋じゃない、という感覚的にこういう話を嫌悪するのは、それもまた仕方ないことだと思う。
創作とは、表現とは、それは高尚なものであって神が宿るもの。である。はずなので。僕も半分くらいはまだ信じてます。
金の話とか、ビジネスっぽい話になると、その精神が汚される感じがする、というのも理解はできるし、僕も絶対前はそうだった。
その上で、とはいえ有名になりたいとか、自分の基準値までは到達したいとか、そういう話にやっぱりなるのなら。
ある程度は向き合ったほうがよくないすか。
視野は広く持った方がいいし。広くって言うのがアバウトだというのなら、ニュース見て、世の中の動きに興味を持つとか。ほんとそのレベルでも違うと思う。
何が流行っているのか、人々がどっちを向いているのか。とても大切なことですよね。
紹介した記事内でもこんな言葉が出てくる。
雑誌広告はお金を払って購入しているわけですから、ターゲットつまり読者の音楽への関与度は高いといえます。しかし、だからといって11月号の「音楽と人」とでいえば、雑誌購入者の何割がTHE NOVEMBERSを知っているでしょうか。何割が興味があるでしょうか。
―THE NOVEMBERSがドロップする新作アルバム「Rhapsody in beauty」で描いたマーケティングの全貌(Part1)より―
世の中にいる人は、圧倒的に君に興味が無い。
そんな人達から興味を勝ち取ることは並大抵のことではなくて、音楽のことだけ一生懸命考えていてもダメなんです。
もっと知ってもらわなければいけないし。
音楽以外でも、どんどん自分を発信していく必要があるはずです。少なくともここは間違いなくクリアしないといけないと僕は思っています。
自分の武器を、知る必要がある。自分をプロデュースする必要がある。
音楽人が、何も音楽だけやってなきゃいけないわけでもない。
アーティストだ、なんていうのなら、その自分という存在を構成する要素は全て意味のあるものになると思うし、興味があったり情熱が注げるアイテムがあるのならそれは全て武器。
音楽だけやってるのが純粋で美しい。ということも、もちろんあったとして、じゃあそれが正解かと言ったら僕は違うと思うね。
浮上するためには、自分の全てを使って、あらゆる手を尽くす必要がある。
魅力的な存在になる必要がある。そして人を巻き込んでいく必要がある。
何かを作るために、別の専門家と手をつなぐ必要がある。そして尊重する必要がある。
その上で一緒に作り上げていく。新しい世界を。
そんなことを、考えてみませんか。