やっと腰を落ち着けてこのお話ができるなぁ、と。
登山好きを公言している僕ですが、ついに登山らしい登山をしました。
しかも、プロの山岳ガイドである、浅井理人さん(@asairihito)と!
二日間で、2つの百名山を登るという、実に豪華な時間でした。
HP用の撮影に登山をするということで、よかったら誰か一緒にどうですか、というfacebookのエントリーを見て、なんとなくこれいかないと一生損する気がした僕は速攻連絡。
この日に至ったのでした。
8月3日。
湘南新宿ラインのグリーン車(生まれて初めて)に揺られ原稿をしつつ、乗り継ぎ乗り継ぎ水上駅へ。
本来しっかりした登山は早朝からアタックするものなので、今回は前日泊。
駅で合流しつつ、周辺でただひとつのスーパーで当日の食料や水を買い込みつつ宿へ。
水上は初めて訪れましたが、絶妙な雰囲気の温泉街……。
敢えてはっきり言うなら、寂れてます。でもそれが、なんとも言えない情緒を醸し出しておりました。
楽天で最安値だったらしい宿もまたこれまた絶妙で、ホテルとは言いつつ完全に民宿。
部屋はなんてなく、これがまた良い。笑
小説に出てきそうな、絶品にサービスの悪いラーメン屋で夕飯をすまし(スープ飲んでないのに持って行かれた悔しさは忘れない)
熱すぎる内風呂に入り、一息。
浅井さんに地図をもらい説明を受けながら、期待に胸をふくらませて就寝しました。
(本当は原稿がやばくてしばらく仕事してました。)
翌日。8月4日。
セットした目覚ましでガバっと置き、準備。5時。
起床からさくっと15分くらいで支度をすまし、殺到と車に乗り込む。
目指すは、百名山「上州武尊山」登山口。
ぶそん、ではなくて、ほたか、と読みます。
大和武尊の伝説が残る山で、感じは後世の当て字らしい。
途中、麓の武尊神社にお参りし、そこからは車で行けるギリギリまで、登山道をグイグイと登っていく。
砂利道で車体ががくんがくん言うたびに、テンションが上がっていく。
朝五時台だというのに、すでに狭いスペースに車が数台停まっていた。
靴を履き替え、スタート。
標高差は1000m以上ということだったが。
本当にきつかった!!
分岐点。
だんだん日が登ってきた。
当然こういう鎖場も。
すっげーパノラマ。
森林限界!どんどん標高は高くなる。
そして登頂!!
縦走!!
下りはこの神感あふれる沢で疲れを癒やした……。
浅井さんに撮っていただきました。
一応、今回は被写体という任務があったのです!
髪あけぇだろ。
やってやった感!!
途中は過酷な工程ながらも、楽しくお話をしながらで気を紛らせながら登れた。
とは言え気を抜くと滑落終了な鎖場もじゃんじゃんあり……。
正しい登山の知識をご教授いただきつつ、可愛い高山植物やケービングの話。
水が腐った匂いの話から、死体の話……。などなど。
富士山は一度登ったけれど、あれはやっぱり別枠だと思うので除外すると、2,000m級の山は初めての体験だった。
「標高差1,000m以上」ってね。
スカイツリーを二回登るようなもんなんです。一番下から、真上までね? エレベーターでいけない更に上までね?
それを浅井さんに言われて、まじまじと自分がどんな場所に立っているか、実感した。
武尊神社で、「和賀さん、今日はあそこまで登りますから」と、遥か彼方に見える山頂を指さされ、おいおいマジかよ、と思ったけれど。
今度は頂上で「和賀さん、見てください。あそこから来たんですよ。」と武尊神社を指さされた時が、一番達成感があった瞬間だった。
今まで登山に達成感は求めてなくて、ただ山の中にいるだけで満足だったんだけれど、こういうことか、と思った。
人間ってすごいな、と思ったし、結構早く動くな! とも思った。
目に見えるところまでって、確実に到達できるんだなぁ……ということが、何よりの発見だった。
帰りは、『テルマエ・ロマエ』のロケ地で阿部寛さんと上戸彩さんが入ったらしい宝川温泉へ。
混浴って落ち着かない、ということも学びつつ、カツを食って宿へ。
結構なダメージを感じつつ、翌日登るであろう、また別の天上界に思いを馳せるのでした。
今日はここまで。
明日は、百名山『谷川岳』のお話をしようと思います。
ピンバック: 百名山登りました。~谷川岳編 2014.08.5~ | ABOUT A GIRL
ピンバック: 浅間嶺に登ってきた~2014.9.14~ | ABOUT A GIRL
ピンバック: 好日山荘登山学校「丹沢でエマージェンシー対応技術を学びましょう」へ行ってきた。 | ABOUT A GIRL