目下、登山にご執心な和賀です。
最近、プロのガイドである浅井理人さん(@asairihito)と、百名山に登らさせていただく機会がありまして。
2000m級の山の稜線から眺めた景色と、過酷な岩場のお陰でさらに登山の魅力に気づいた僕ですが、同時に「知識」というものについても考えさせられました。
それは、山をより楽しむことでもあり、身の危険を回避することでもあるのだと。
今のところまだ、危険な目にあったことはないんですが、一歩間違えれば本当に命を落とすのが「山」という場所。
知らないじゃすまないことがたくさんあるんだと、やっと最近気づきました。(遅っ!)
と、いうわけで!! ちょっと、勉強をしてきました。
好日山荘ってご存じですか?
~登山用品・アウドドア用品の専門店 好日山荘オフィシャルサイト
全国展開している登山・アウトドア用品店です。
大型店舗で、何でも揃う山屋さん、というイメージ。僕は玉川ガーデンアイランド店に非常にお世話になっております!
その好日山荘で主催しているワークショップが「好日山荘登山学校」なのです。
こういうのやっているというのは、なんとなく知っていたんですが、人間関心を持たないと見向きもしないもので……(なんかすみません。)
ちょっと興味が出てくると途端に気になり始めるものです。
そんな僕の視界に入ったのが、今回の「エマージェンシー講座」。
何この俺得の企画! と即座に申し込んだのでした。
座学と実践に分かれての申し込みだったのですが、どちらも行ってきました!
17日に玉川ガーデンアイランドで座学は受講し、今日は実践編で丹沢デビューしたのです。
17日の座学の時点で、すでにかなり勉強になったんですが、やっぱりやってみんと分からんよね、ってもんですね!
どちらも受講したおかげで、知識が頭だけじゃなく身体にも訴えかけてくるのを感じました!笑
9時30分に小田急線渋沢駅に集合。
そこからバスで「大倉」を目指します。
到着した大倉は、レストハウスや駐車場、公園があるまさに登山口という感じの場所。
そこから約40分程の登り。目指すは塔ノ岳の展望台。
今回は、山中でのエマージェンシー実践が目的なので、山歩き自体は少なめ。
とは言え森林の中で、気持ちよくなる和賀です。
最近気づいたけど、ブナが好きなだなー!
というわけでサクッと展望台。休憩。
ここからほんの30秒登ると、テントなどを張れる広めのスペースがあります。
今日はこちらで講習を受けました。
メインは「ツェルト」の使い方について。
ツェルトってなんじゃ……という話でした、つい17日まで。
緊急時のビバーグに使用する簡易テント、というと分かりやすいかと思います。
防水性のあるビニール生地で、とにかく軽量コンパクト。ただし、ポールなんかはない、ただの一枚ビニールなので、幕営には知識がいるわけです。
いろんな用途があって、テントとして張ることもできるし、雪山なんかでは雪洞を掘ってその入口に使ったり、単純に包まって寒さをしのいだりするようです。
その軽量性から、最近は積極的にテントとして使う人もいるみたいですが、基本的には緊急時にやむを得ず一夜を過ごすためのアイテム、という感じでしょうか。
こういうやつ。
これを張るためには、いろんな方法があって……。ということなのですが。
なんせ緊急時なので。
「今自分が何を持っているのか」で考えながらやってくださいということでした。ごもっとも……!
こちらが割とオーソドックスな張り方らしいです。登山用のストックと、張網を使うという方法です。
先程もいいましたが、ツェルトはビニール一枚。張網って余裕で別売りなんです……。
こういうの。
この張網を地面に張るためには、ペグがいるよね。ってことになるのですが。
もう、ここまでくると、そこまで用意周到に用意してないよ! 張る気満々かよ! ということになってきて、緊急時のうんたらとか、軽量化っていう部分からはだんだん外れてくるので……。
なんとも言えないところのようです。
なので、大きい石などで代用したりするんだそうです。
(ペグを打ち込むためにはハンマーが……ということになり、またまた荷物が増えるので、そのへんも石でもちろん代用できます。)
(こういうやつ)
写真のツェルトはペグを打ち込んだパターン。
中はこんな感じ。以外に広い。ギリ二人横になれるくらい!
ただ、よくご覧になると分かるんですが、そこは、紐で結ぶようになっていて……つまり水とかがんがんに入ってくるのです。
あくまで緊急用、というのが分かっていただけると思います。
暖を取るために、この中でコンロを炊いたりするそうで、実際にやってみましたが、もの数秒でホカホカに!
一酸化中毒にならないの? という疑問が湧くかと思いますが、そのためにツェルトには通気口がついています。
(ちなみにテントの中でコンロを使うなというのはよく言われる話ですが、じゃあ死んでもいいんですか! ということのようです。緊急時には暖を取らないといけませんから!)
あ、コンロ……。コンロってあれです、山でお湯を沸かしたりお料理したりするあれです。
こういうやつ。
ガイドの先生は常にロープを携帯しているので、こういう貼り方もできるそうです……!
ひと通りツェルトを張ったりしたあとは、緊急時の搬送について。
とはいっても、パーティーの人を搬送して下山するのは、ほぼ不可能ということでした。
とてもじゃないですが、誰かを運びながら下山なんて出来るものではないのです。
もうそういうときには、迷わず救助要請、ということなのですが、その際に「安全の確保」ということが大事になります。
そういう視点で、短距離の搬送は有り得る話なので、やってみましょうという感じでした。
人数がいる場合は、ツェルトがここでも役に立ったりするのです。タンカ代わりになるんですね。ツェルトすげぇ。
そして、割りとあり得るシチュエーションとして、奥さんや子供を背負って下山するというもの。
ザックと登山用ストックで、いけちゃうんですよ。
ちょっとわかりづらいんですが……。
この状態で、背負います。
ストックが椅子代わりになって、下半身ががっちり固定されるんですよね。
これによって両手が自由になるので、危険が減るだけでなく、おんぶよりも数倍楽に運べるんです!!
ちなみにツェルトはここでも活躍するんですよ!
興味がある人は……。好日山荘の講座に出るか僕と登山しましょう。笑
という感じで、貴重な実践になりました!
とりあえず、ツェルト買います。
そういえば、山でカップラーメン食べたいな-って思っていて、コンロを買おうかどうしようかとずっと迷っていたんです。
すると浅井さんに「カップラーメン位ならTHERMOSのボトルに熱湯を入れておけば大丈夫ですよ」と言われ。
何だそれは……!と思っていたのです。
要は二層構造になってて、中の液体が冷めにくいしぬるくなりにくい、という代物ですね。
今日、早速熱湯を入れて行ったのですが……食べる暇がなく。
帰ってから実験してみました。笑
実に入れてから8時間以上は買っていたんですが、余裕でカップラーメン食べれました。すげぇ。次は山頂で食べます!
全体的にすっげーー宣伝っぽいですね。誰からも何も頼まれてないんですが。
そう、僕から一つ頼みたいことがあるとすれば。
一緒に登山しましょう。