正直今、何も手に付かない。
僕の悪い癖で、本や映画を見終わると暫く呆けてしまうのだ。
呆けてる場合じゃない事が最近多いので、そこまで加味してスケジュール管理しないといけないのかもしれない。
が、衝動的な生物なので出来る気がしないですすみません。
「ノベルゲーム」と言われるジャンルがある。
サウンドノベル、ビジュアルノベル、エロゲ、ギャルゲー、美少女ゲー、その他諸々。
様々な呼び方をされているのだが、僕はノベルゲームという言葉を今回使わせてもらうのは。
ゲンロンカフェでの村上裕一さん@murakami_kunの講義「ノベルゲームの思想」を閲覧したからなのだが。
ちなみに激烈おすすめしたいけれど、「ゲンロン完全中継チャンネル」の会員にならないと見れないので、非常に残念なのである。
会員の方は是非!
で。
実はやったことがないのである。
世代的には『ときめきメモリアル』とか直球世代なのだが、やらなかったのである。
家にPCなどあるはずもなく、当時まだ「エロゲー」と呼ばれていただろうソフトにも触れなかったし、そのままの流れで気づいたら音楽しかしてなかったので触れずに来てしまったというのが現状。
かろうじて『かまいたちの夜』はちょっとやったけどね。
ストックで刺されて以降すぐやめちゃったし。
ただ、最近、盟友である新城ルーン氏との会話の中などで「いい加減やらんと俺」と思っていたところなのです。
そして、やりました。最初に選んだのがこのゲームでよかったなぁと思っているけど。
事前情報は一切なし。
今となってはわかりきっているほどにわかりきっている、ヒロイン「牧瀬紅莉栖」のビジュアルをなんとなく見たことがあるくらい。
やろうと思って、これがNitroplus社関連であるということ。
Twitterでよく見かけた志倉千代丸さん@chiyomaru5pbはアイドルのプロデューサーなんかじゃなかったこと。(むしろ何でそう思ってたよ俺。)
そうやって始まった僕の初ノベルゲー『Steins;Gate』。
ノベルゲームは、「選択肢」を選ばせることによりストーリーが分岐していくというのがオーソドックスな形だといえるはずなのだが、この『Steins;Gate』には選択肢らしい選択肢がない。
「フォーントリガー」という固有の仕様でなりたっており、「メールを送る・返信する・無視する」「電話をする・出る・無視する」などの動作でストーリーが分岐していくという画期的なもの、だったらしい。(あとから知る)
そして、PS VITAのDLで購入した僕は、トリセツがなく、フォーントリガーを起動させることができずいきなり詰む、という恥ずかしすぎる悲劇を体験しながらも、今日まで楽しませてもらったわけなのでした。
感想は……。
Blu-rayBOX買います。再生機ないですけど。ついでに言うなら家もないですけど。
ほんっっとうに良い作品だった。
Wikipediaさん曰く、『Steins;Gate』は2009年10月15日に5pb.(現・MAGES.)から発売されたXbox 360用ゲームソフト。
5pb.(現・MAGES.)では科学アドベンチャーシリーズと呼ばれているシリーズ物の第二弾ということになる。
まさしく科学で、タイムリープ・タイムトラベルなSFなわけだが、それは世界観でしかなくて、中身はもうしっかりとしっかりすぎるぐらいドラマがあって。
その絡みとバランスが、もう、よかった。
自力一周目では、思いっきりバットエンドだったのだが、二周目はネットの集合知の力を借りて、見事トゥルーエンドにたどり着きました。
クリスかわいいよクリス。
もちろん女の子とくっついたり離れたりするんですけどね。
もう、途中で何度か吐き気を催した。
主人公、岡部倫太郎が遭遇する理不尽すぎる悲劇と、抱えたものの重さに。
これ、ゲームだよなぁ……。って頭の遠いところで思いながら。
ここまで尖った表現するんですね。
多分これは『Steins;Gate』がそうだとかじゃなくて、他のノベルゲームもそうなんだと思う。
没入させて、心を根こそぎ持っていくようなゲームが幾つもあると聞いているけれど、要はそういうことなんだろう。
ぜんっぜん手を抜いてこない。
すげーわこれ、と。
作品でトラウマを与えるって、こういうことなんだろうな。
まだ見ていないエンディングもあるし、俄然スピンアウトもやりたいしアニメも絶対見るし!などっぷり状態の僕ですが、多分一番心に残るのは間違いなくこのゲーム版『Steins;Gate』なんだろうと思う。
エンディングを見終わって。
ああ、終わってしまった。
ってこの感じ、久しぶりだったなぁ。
素晴らしい作品をありがとうございます。
作らんとなぁ。とむくむく思った和賀でした。
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