最近こんなエントリーを拝見しました。
「ググレカス」が世界を変える/ネットのコンテンツは「紙と放送の時代」と何が違うか。
考えさせられる内容だな、と。
僕自身、とにかく日々検索します。わからないことがあれば即、その場で検索。
飲みの席の話題で不思議なことがあれば、その場で調べてすぐ答えが出る。
疑問で盛り上がって、答えを共有して納得するところまでがワンセット。
他にも、携帯を通してネット上にアーカイブした記事やネタを、その場でアクセスして引っ張って話す。
頭の中に全ては記憶しておけないから、その場で読み上げたりね。
そういうことって本当に増えたなーと。
コンテンツを作っている時も、「検索される」ということを念頭に会話をすることは非常に多いです。
メジャー、王道という言葉がよく言われますが、じゃあその基準って何?って話はよく議題に上がりますよね。
他のゲームではどう扱われているのか。
日本の王道コンシューマーゲーム(ファイナルファンタジーとか女神転生とか)ではどうか、とか。
そんな一つの基準として、ググって一番上にWikipediaがヒットするか。というのはかなりあると思います。
僕は検索のコツは結構心得ている方だと自負しているので、マイナーなものでも引っ張ってきますが、基本何か資料や企画を作る時って、だいたいWikipedia見ちゃいますよねまずは。
Wikipediaが引っかかる=かなり真実味がある情報として万人がアクセスしている。ってことにはなるかと思うし、結構重要。
逆に、誰でもアクセス出来る情報を無視すると、痛い目を見たりする。
みんなわりと調べてますからね。
擬人化とか拡大解釈とか、コンテンツではよくあると思うんですが、やり過ぎたり無視したりすると、原典無視のチャラい作品だねーって思われたり、いちいちニクイ引用があったりすると興奮されたり。(艦これとか)
そう考えると、「検索されること」を念頭に置いた行動は、ネット上では今や無視できないことなんだなーと。
そんな中、です。
僕が個人的に追いかけているコスプレイヤーさんがいるんですが。
その方がよくTwitterでつぶやくことがあってですね。
要約すると。
「プロフィールにHPもブログもURLを載せているのに、そっちにアクセスもしないで、調べられることを調べもしないで質問してくるって失礼ですよね。」
なんですが。
まぁまぁ賛否両論あると思うんですね。
TwitterやらFacebookやらが当たり前になっているこの時代。なんか当たり前に遠い人の肩叩いたような気分になれる時代なんで、反射的にリプやらコメントつけちゃうっていうのもわかるし。
そんなこと言わんで、さくっと答えちゃえばいいじゃんとか、そもそも生意気だとか。
うん、確かにね。でも、僕が今話したい話じゃないのでこれは横に置きます。
何が言いたいかというと。
ネット上に自分の顔を出したり、何かを表現している時点でコンテンツなわけであって。
そのコンテンツをより楽しむためには、誰もがアクセスできるように置いてあって、場所もサジェストされている「ブログ」や「HP」にある情報は、当たり前に知っておかないといけない「基本予備知識」だという概念なんだと思うんですよ、これ。
つまり、そのコンテンツのカスタマーサポートに問い合わせる前に、どっかに取扱説明書なりQ&Aがないか調べましょうよ、という最低限の礼儀なのではないかということです。
Twitterでアカウント持ってつぶやいていることがコンテンツなの? そんな大仰なことじゃないじゃん!
はい、そうですね。でもそれはあなたがそう思ってるからでしょ?
少なくとも、自分をコンテンツだと思ってTwitterを運用している人はいるってことなんですよ。
つまり、「所見です!可愛いですね、コスプレイヤーさんですか?」
ググレカス。以上。
ですよ。
んなの2秒で出てくっから。
というか、ナンパしたことない僕でも、女の子に声かけるときはできる限りの準備はしますよ?と思うんですが。
まぁこれは極端な例なのですが。
例え話ばっかりになってしまいましたが、そろそろ話が長くなったので総括しましょう。
なんでもひとまず検索すれば情報が引っ張れる時代になってしまった。
そうなると、人に聞けることってなんなの?ということになるんですが。
それは「ネットに上がっていない情報」ということになってくるのかもしれないと。(引用したブログにもありましたが)
もちろん。親しい中でのやりとりでそれが全てなわけはないけれど。
ただこの時代、「そんなこと聞くなよ。あなた携帯持ってるでしょ。ググレカス。」と思われてもおかしくない。
少なからず、そういう認識の人は増えてきていると思う。
ネット上とはいえ人付き合いですから。相手によって対応は変わるでしょう。
ただ、当人にとって当たり前のことであったり、ネット上で常日頃公言している情報を、意気揚々と聞かれたら腹立つ人がいるということを、頭の片隅に置いたほうがいいのかもしれないのです。
どんなにその人に興味があってこれから仲良くしたいと思っていても、ちょっとググれば出てくることを調べずしてコンタクトを取るということは、「この人は自分とのコミュニケーションにおいて、なんの努力もしてくれていない」と判断されかねないということです。
速攻、マイナスイメージ。
心のなかで「ググレカス」と言われないように。
もしかしたら、新時代のネットリテラシーかもしれないお話でした。